2017年03月12日

クリント・マラチャック〜スケード靴で頚動脈を切り大量出血したNHL選手〜


クリント・マラチャック.jpg

◆クリント・マラチャック(Clint Malarchuk 1961年5月1日生)
 [カナダ・アイスホッケー選手]


 アルバータ州グランドプレーリー出身。1981年にプロデビュー。阻止率が高い非常に有能なゴールテンダーであったが、1989年3月22日、対セントルイス・ブルース戦でゴール際にDFに押されて突っ込んできた相手FW選手と接触し、スケートのエッジ部分が首に当たって頚動脈を切ってしまった。マラチャックはとっさにヘルメットを外し、喉もとを押さえたが首からおびただしい血が吹き出しリンクが真っ赤に染まった。

 会場は騒然となったが、すぐにトレーナーと医師が駆けつけて救急救命治療を施した。マラチャックは自分は死ぬと思ったらしく、「テレビで観戦している母親に自分の死ぬところを見せたくない」という思いから、とにかく早くリンクを立ち去ろうと、トレーナーの助けを借りつつも自力でリンクを去った。

 病院へ到着するまで医師が傷口を押さえたまま放さなかったことと、切れた頚動脈の箇所が危険なところまで達していなかったことが幸いし最悪の事態は免れた。あと3mmずれていれば、2分以内に死んでいただろうといわれている。

 結局病院には一晩だけ過ごし、医師からは年が明けるまでは休むよう言われたが断固拒否し、一週間後には試合に復帰している。その後1992年までにプレーし、141勝130敗45引き分け、12完封、および0.885の阻止率を記録した。


posted by 亀蔵 at 20:06| Comment(0) | 生還 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする